2015年に「重力波」の観測に成功して以降、現在の天文学は重力波を宇宙の観測手段とする段階に入っています。岐阜県飛騨市に設置された大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」は、重力波の詳細な観測を行うため、他国の重力波望遠鏡と連携していました。 しかし、2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」でKAGRAの装置の...
東京大宇宙線研究所などは15日、宇宙の重力波を捉えるため地下に建設された大型望遠鏡「かぐら」(岐阜県飛驒市)が、能登半島地震の影響で観測に使えない状態になったと明らかにした。重力波検出器の修正に数カ月かかる見通しで、3月に始まる国際的な共同観測には間に合わない。共同観測期間中の来年1月までの復帰を目...
鉄より重い元素が、宇宙でどのように生成されるのかはよくわかっていません。生成過程を調べるヒントの1つは古い年代の恒星に含まれている元素の比率で、生成過程を考察する上で注目されます。 ミシガン大学のIan U. Roederer氏などの研究チームは、天の川銀河にある42個の恒星の元素存在量を詳しく調べ、元素の生成過程...
2つのブラックホールがお互いの周りを回りながら近づく様子を描いた図。このときに重力波を発する。(ILLUSTRATION BY MARK GARLICK, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 時間と空間が織りなす巨大な重力波が検出されたことを示す証拠が得られた。その波長は、なんと数光年から数十光年だという。新たに発表された研究によると、こ...
発見された背景重力波は、超大質量ブラックホールのペアが合体する数百万年前、互いに周回していたときに発生したものかもしれない(Getty Images) 宇宙に「背景重力波」が存在する証拠を観測したという画期的発見のニュースは、みなさんもすでに耳にしたかもしれない。背景重力波は、2つの超大質量ブラックホールが、...
2023年6月30日、重力波の検出を行っている天文学者のコンソーシアム・North American Nanohertz Observatory for Gravitational Waves(NANOGrav)が「背景重力波の存在を示唆するデータを特定した」ことを発表しました。この背景重力波の痕跡をつかんだのが、世界中の電波望遠鏡で行われている研究プロジェクト・施設が「...
Credit:Canva . ナゾロジー編集部現在、地球の軌道には崩壊した衛星やロケットから放出された破片など、直径1~10センチほどの小さなスペースデブリ(宇宙ゴミ)が50万個以上あると推定されています。 一部の危険度の高いデブリは地上のレーダーによって常に位置が追跡されていますが、将来、電波探知を困難にするステル...
宇宙の誕生「ビッグバン」、2つあった説2023.04.03 21:0039,513 Joseph Howlett - Gizmodo US [原文] ( Mme.Valentin/Word Connection JAPAN ) 宇宙の6分の5を構成すると仮定されている謎の物質「ダークマター(暗黒物質)」。 これまで物理学者は、ダークマターは宇宙が始まったとき(ビッグバン)と同じ閃光の熱ででき...
中性子星は、巨大な宇宙のナッツ入りチョコレート菓子みたいなもの2022.12.19 23:0014,883 ByIsaac Schultz - Gizmodo US [原文] ( 佐藤信彦/Word Connection JAPAN ) 比較的重い中性子星(左)と比較的軽い中性子星(右)の内部をお菓子のプラリネで表現したイメージ図 Image: Peter Kiefer & Luciano Rezzolla 宇...
大変ご無沙汰しておりました。学会出張、論文執筆、研究以外の勉強などに忙殺されているうちに前回の投稿から半年が経ってしまいました。ただそんな生活も一段落つきつつあるので、これからはもっと頻繁に発信をしていきたいです。 さて、前回と前々回は「なぜ重力波を研究しようと思ったのか。」について、Caltech主催...
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