最近になって、大変今さらながら清水克行さんの『喧嘩両成敗の誕生』を読んだ。 2006年の出版と、時間の経っているこの本について今改めてなにかを書いてみようと思ったのは、この二十年の間にわたしたちの感覚の方が随分と変化したと感じたからだ。そのことを、『喧嘩両成敗の誕生』の主題そのものよりむしろ著者の書...
最初に2つほど、免責とお願いを書く。 まず、この記事は少しばかり長い。 全て読むには少し時間が掛かるだろう(1.7万字ある)。すぐに読む時間がなければ、noteのスキや、SNSでのシェアなどをしておいて頂れば、後で読むことができるし、筆者も喜ぶので、かような反応を是非お願いしたい。 次に、これは、ハウツー記事...
NIDSコメンタリー 第410号 2025年12月19日 J-15レーダー照射事案にみる中国軍の組織文化――アンプロフェッショナルな振る舞いはなぜ続くのか? 地域研究部 米欧ロシア研究室 相田 守輝 はじめに 2025年12月6日、沖縄南東の公海上空において、対領空侵犯措置任務に就いていた航空自衛隊F-15戦闘機が、人民解放軍(PLA)...
本記事は、2025年6月29日に公開した「個人の自律と新宗教」の補論である。したがって内容を十分に理解していただくためには、まず本編に目を通していただくのが一番なのだが、noteの記事にしては長文であるため、ご一読をお願いするのに気が引けるところもある。 もっとも、こちらの記事を読むうえで必要となる前提知識...
◆自意識への短絡化は冒瀆 西洋文学に深い影響を受けた作家の三島由紀夫は、晩年、天皇主義を奉じて反動化し、戦後の日本社会を全否定して、戦中の十代の自己へと回帰した。しかし彼の、本来的な、あるべき「日本」の姿の模索が早々に行き詰まりを見せていたことは、あまり知られていない。1968年の大島渚との対談では、...
われわれが望むに値すると思っている種類の自由意志は、われわれの尊厳と責任を確保してくれるような自由意志だ。もちろんそんなのがそもそもあればの話だが。 ダニエル・C・デネット(戸田山和久訳) 『自由の余地』◆ プロローグ──ある法律の成立2022年12月10日、国会で「法人等による寄付の不当な勧誘の防止等に関する...
開戦から1年半以上が経過したパレスチナ自治区ガザの戦闘で、イスラエルでは、予備役の一部が停戦を求める書簡を公開するなど厭戦気分も起き始めている。だが、ネタニヤフ首相が掲げる「(イスラム組織)ハマス壊滅」への支持は根強く、戦闘が終結する兆しは見えない。イスラエルはさらにイランも攻撃、戦線を拡大して...
開戦から1年半以上が経過したパレスチナ自治区ガザの戦闘で、イスラエルでは、予備役の一部が停戦を求める書簡を公開するなど厭戦気分も起き始めている。だが、ネタニヤフ首相が掲げる「(イスラム組織)ハマス壊滅」への支持は根強く、戦闘が終結する兆しは見えない。イスラエルはさらにイランも攻撃、戦線を拡大して...
photo by El Hardwick ヴァイオリンや管楽器奏者も含むロンドンの8人組、carolineのセカンド・アルバムとなる『caroline 2』は、環境と音楽、そして人間の関係性についての作品なのかもしれない。 冒頭を飾る「Total Euphoria」のミュージック・ビデオでは、“A & Kay's farmlife”というフォルダを開くと、田舎に移住した...
スポーツ哲学とはなんだろうか。スポーツの哲学は何を議論しているのだろうか。 The Bloomsbury Companion to the Philosophy of Sport がたいへん勉強になったので、その各章を参考に、スポーツの哲学のトピックをまとめた。 The Bloomsbury Companion to the Philosophy of Sport (Bloomsbury Companions) (English Ed...
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